"Cさん"の話…。17

私のブログを読んだのか、誰かに指摘されたのか解りませんが、ローリングストーン日本版の翻訳が少し訂正されたみたいですね。「曲が全く書けなくなった」とは言っていないので、その部分を直してもらえたのは良かったんですが、それでもまだ「一切アイデアが浮かばなかった」も意訳し過ぎなんじゃないかと私は思います……。

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そもそも元記事が、「レニーの情報を細かく追っていないと、そういう風に受け取る人もいるだろうな」という感じの文なので仕方がない面もあるだろうとは思いますが、おそらく一番のポイントは、jump-starを「蘇らせる」と訳してしまったところにあるんじゃないかと思うんですよね……。

Jump-startの意味については、ちょうど良い記事があったので、こちらを参考にして下さい。

masahironakata.blogspot.jp

それで、翻訳文のこの部分ですが、

クラヴィッツの周囲は、ヒット請負人として有名なプロデューサーやソングライターとのコラボレーションを提案して、彼を蘇らせようとした。

元記事の方はこういう文章になっていて、レニーの周囲の人達がjump-startさせようとしたのは、レニー本人ではなくて、"レニーの曲作りのプロセス"だと書いてあるんですよね。

People around Kravitz tried jump-starting his process by suggesting he collaborate with hit-savvy current producers and songwriters, 

なので、「(今までと違うことをやらせて)蘇らせようとした」というようなニュアンスなんだろうと私は思います。レニーは今までも、「周りの人達に、もっと売れるような曲を作れと言われる」とよくインタビューで言っていたし、おそらく、出そうとしていたファンクアルバムがあまり一般受けしそうもない感じなので、いつものように「こんなのじゃなくて、ヒット請負人とコラボでもしてもっと売れるようなアルバムを作れ」と言われたんだろうと思います。たぶん"Cさん"は、「レニーがまた90年代の頃ように売れること」を夢見てるんでしょうね……。

それに、翻訳した方は、レニーは曲を夢で聞いたりすることが多くて、いつも無理に書いたりはしていないということを知らないから、「曲ができなくて困っていたところに奇跡が起きたのか」と思ってしまったのかもしれませんね。確かに、夢で曲が流れてくるなんて本当に奇跡みたいなことなんですが、インスピレーションが降りて来るまで待つのが、レニーの曲作りの方法なんですよ。

まあ、前回も言ったように、レニーが言ったことがそのまま書かれているかどうかも怪しいですからね。ファンクアルバムのタイトルが書かれていないのも、「まだタイトルも決まっていない、作りかけのアルバムがある」ように見せかけて、本当は"Cさん"が反対していてレニーが出したくても出せないことを隠蔽しようとしているんだと思います。

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ちなみに、"Negrophilia"のアラン・トゥーサンとのコラボについては、こちらのエントリーに貼ってある記事で話しています。 

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それから、先日ニューオリンズでチャリティーライブの仕事があったんですが、ちょうど地元にいたトロンボーン・ショーティーがゲストで出ていました。レニーがソロの間ずっと励ましているのが面白いので、ぜひ見て下さい(笑) ちなみに、トロンボーン・ショーティーは、レニーのことを"レニーおじさん(uncle Lenny)"と呼んでいるそうです(笑) 2人の出会いについて話している記事も貼ってありますよ。

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