もの凄く基本的なところを理解していない人があまりにも多過ぎるので、ブログに書くことにしました。どうやら、殺された黒人の人達の家族の以外は“当事者”じゃないと思っている人が多いようですが、みんな、それだけで怒っているわけではないんですよ。
長年に渡る黒人への人種差別の問題があって、今までにもたくさんの人が殺されてきたから、世界中の大勢の人達が、自分自身の人種には関係無く本気で怒っているんです。差別されている黒人全員が“当事者”なんですよ。
それに、「肌が黒いからいじめられている」などという単純な問題ではなくて、社会構造の不均等から来ている、複雑で根深い問題なんですよ。そこが解っていないから、的外れなことを言う人が多いんですよね……。
それから、「普段黒人文化を楽しんでいる人達が、人種差別問題に関してはだんまりなのはどうか」というような意見も見られましたが、私個人としては、「「政治的な問題には一切関わらない」と決めて、本当に何も言わない人の方がまだマシかな」と思います(もちろん、何も考えていない人は論外ですが)。
それよりも、「自分の好きな黒人有名人の関連情報」として、ファン同士で共有してキャッキャ騒いでいる人達の方が、よっぽどどうかしていると私は思います。こういう問題が騒ぎになるたびに、自分の好きな黒人有名人がどう反応したかとか、もし今生きていたらどうしていただろうとか、気にする人が必ず出て来るんですが、そいう人達はたいてい、そのたびにちょっと騒ぐだけで終わりですからね……。
人種差別問題に関して無知なわけではないんだけれど、結局は、自分の好きな黒人有名人にしか興味が無いから、(ファン以外の人から見たら)信じられないようなことを時々言ったりするんでしょうね……。たぶん、自分の好きな黒人有名人に入れ込み過ぎているせいで、おかしな考え方になるんだろうな、と思いますが……。
具体的なことは言わないでおきますが、要するに、「自分の好きな黒人有名人が第一になっていて、差別問題については二の次になってしまっている自覚が無い為に、自分がもの凄く無神経/的外れなことを言っている自覚も無い」のが怖いんですよね。他の人達には見えないところで、ファン同士自分の好きな黒人有名人を称賛しているだけなら、勝手にやってくれって感じなんですが、誰が見ているか解らないSNSでそれをやっている人達とは関わり合いたくないですね……。
……と言いつつ、結局具体的なことを言ってしまいました……。続きはこちらです。
関連記事を貼っておきますので、読んでみて下さい(色々あり過ぎて紹介しきれませんが……)。
「君たちの怒りは僕の怒りの半分にも満たない。」。白人警官によって殺されたジョージ・フロイド氏の弟テレンス・フロイド氏が、米国内で暴徒化した市民たちを一喝した。「自分自身を教育して、誰に投票するか決めるんだ」と、破壊や暴力ではなく、投票行動で主張することを涙ながらに訴えた。 pic.twitter.com/HW34VzDNKs
— Brut Japan (@brutjapan) 2020年6月2日
日本で酷い人種差別は起こっていないと思っている方は、こちらを読んで下さい。
こちらは、レニーが受けた人種差別について書いたエントリーです。
それから、状況がよく解っていない人達や、ネトウヨやQアノンなどの陰謀論を信じている人達が、意味不明なことやデマを撒き散らしているので気を付けて下さいね。陰謀論については、こちらのエントリーで関連記事を紹介しています。
その他の差別問題についても書いています。